■2005.09.17 ススキ野 ~後の那須ガーデンアウトレット~




本日は全市内的に運動会の日。テキヤの皆様も大忙しらしい。



そのような次第で例に漏れず駆り出されたりしたのだけれど、ここは旅と写真のサイトなので運動会のレポートはすっぱりと省略。




平地にアキアカネが降りてきている。たしかに秋到来、という感じだ。




運動会の後、近所の工業団地用地にススキ野を見に行った。




地図上では工業団地と書いてあるけれど、実際の風景はこんな状況である。バブル華やかなりし頃に計画され造成が進んだものの、売れた区画はひとつもない。工事後すでに10年以上が経過して、いまでは茫漠としたススキ野原が一面に広がっている。




ススキを見るなら9月の名月の頃がいい。10月に入ると穂が開ききってボサボサ気味になってしまうからだ。

このあたりでは、昔の農家はこれで茅葺き屋根を作った。職人は山向こうの会津からやってきたそうで屋根の葺き替えはいい商売になったらしい。




そんなススキ野に向かう、誰も渡らない横断歩道。使われる前にもう痛んで消えかかっているのだが、これがなかなかにいい詫び寂び具合になっている。




造成によっていったん破壊された植生が復活していく過程で一番最初に登場するのがススキやシバの原野だという。放って置けばやがて低木が進入し、アカマツなどの陽樹林となる・・・はずなんだけど、まさかそんなに何十年もこのままじゃ無いだろうなぁ(^^;)




山をバックにススキ野を撮る。




街路樹として植えられているカエデが実をつけていた。もう少し熟せば、この羽根のようなものでヒラヒラと舞いながら落ちるはずだ。




そんなわけで、このへんで撤退。

<完>


 

■ 追記(2016.05.12)




この場所が、のちに那須ガーデンアウトレットになろうとは、このときの筆者は予想だにしていなかった(^^;) どんな土地にも明確な開発コンセプトがあればそれなりに開発できるものだ…ということがわかるのは、この3年後のことである。