■2005.10.13 那須山頂で紅葉はじまる (その1)
茶臼岳~朝日岳を巡ってきました ヽ(´ー`)ノ
那須の紅葉の名所、姥ヶ平に行ってきたのでレポートしてみたい。
今年は秋雨前線が長く居座り、10月になっても雨が続いている。春と似たようなもので天候は周期的に変わっていくのだけれど、これが運悪くことごとく土日に雨天が当たるという状況が続いている。通常なら那須の紅葉の始まりであるはずの先週末は雨で潰れ、今週末も天気予報は雨。これはかなりいただけない。
そこで筆者は今回、貯まりに貯まった有給休暇を取り崩すというカードを切って平日登山を試みた。世の中には "家事都合" という魔法の言葉があり、さらには最近筆者の職場環境は近代化されて休暇取得の理由を細かく追及されることがなくなったので、少しばかり権利の行使をしてみたのである♪
ちょっと朝方に用事があったので出発したのは日も高くなってからであった。
天気は上々、次の雨雲がやってくるまでのつかの間の晴れ間を走る。写真は、途中立ち寄った 「道の駅:青木別邸」 のコスモス畑だが、ちょうど満開であった。 おおなんというフリーダム!
■ 世間はみんなフリーダムだった!
さて爽やかな気分で ボルケーノハイウェイを登ると、平日だというのに大渋滞であった。やはり皆考えることは同じらしく、世間はみんなフリーダムなのであった(笑)。……なんてこったい。
クルマごと渋滞に巻き込まれるのもアレなので、早めの決断で途中の大丸温泉に駐車。この先は渋滞も尋常なものではないだろうし、一度ハマったらもう抜け出せない。まだいくらか空きのある大丸温泉に駐車して歩いたほうがはるかに早い。
ここからは、登山道を歩いてロープウェイまで登る。距離は2kmもない程度で、20分もあれば登れる程度だが・・・普段の不摂生でなまった身体にはこの勾配は少々きついなぁ(笑)
それはともかく、ロープウェイ下の茶臼岳山腹はこんな感じであった。色づきはぼちぼちといったところだが、まだいくぶん早い。
■ ロープウェイから見える風景
ほどなくロープウェイに到着。 道路はもうクルマの列で身動きがとれなくなっていた。やはり早めに判断して大丸温泉から歩いたのは正解だったな。ここで渋滞に巻き込まれると、数時間は缶詰のまま脱出できなくなる。観光渋滞の怖いところだ。
紅葉の染まり具合は、正面の朝日岳をみるかぎりそこそこいい感じになっている。
さてそれではさっそく、登ってみよう。
ロープウェイに乗ればわずか5分で9合目まで達する。空気は澄んでおり、山頂駅から眺める視界は極めて良好だった。
山頂駅から見える朝日岳はこんな感じで、紅葉の進み方はいい感じだが…色の鮮やかさはちょっと渋い。日照がよくないと紅葉の赤が冴えないというけれども、今年はまさにそんな感じだな。
緑の笹原に浮かぶ紅葉の木々。この笹原は那須の景観を代表する要素の一つで、近隣の山々をみてもこういう風景はなかなか見られない。ときどき起こる噴火で植物相がいったん全滅して、ふたたび陣取り合戦が始まるときに笹が優位になるとこの状態が現出するらしい。
その延長線上にある鬼面山の山頂。ここは部分的に条件が良かったのか、赤がいくぶん鮮やかだ。 ただしこの山には登山道が通じていないので、到達するのは容易でない。"見えるのに行けない" という点では、ちょっとした秘境だな。
さらにそのむこうをみると、マウントジーンズスキー場のゴンドラ山頂駅がみえた。あの周辺はゴヨウツツジの群生地になっている。ツツジの仲間は一般に紅葉が綺麗と言われる。茶臼~朝日岳のピークが去った後に、あのあたりが染まっていく。
さらにさらに、アップにしてみた。そういえば、今年はゴンドラは工事中なんだなぁ。スキー場のオープンまでには一段落するのだろうけれど、紅葉探訪でアレに乗るのは難しそうだな。
<つづく>