■2005.11.13 塩原温泉郷:竜化の滝(その1)
塩原方面を流して参りました ヽ(´ー`)ノ
NHKのニュースを見ていたら 「塩原温泉は今週が見頃」 と放送していた。市内の状況をTVニュースで知るっていうのもナニなところはあるのだが、まあ気にしないで行ってみたい。
向かったのは、竜化の滝である。塩原は滝の多い土地柄であるけれども、おそらく格好の良さではここが最も一般受けが良いと言われている。 おそらく混雑がスゴイであろうから、本日は目的を絞って一点突破で行ってみよう。
■ そんな訳で塩原渓谷へ
では早速出かけてみよう。那須塩原駅を起点とすると、まずは塩原渓谷の入り口に当たる関谷を目指し、そこからR400を通って行くことになる。関谷の楓並木はすでにかなり色づいていた。
やはり紅葉というからには、このくらい派手に染まってくれると嬉しい。
塩原渓谷の見頃の時期は10月末~11月の初旬の頃になる。 本日はもう11月も半ばであるし、今週から来週くらいで紅葉の見頃は終わりだろう。
それはともかく、続々と観光客が押し寄せてきて混雑はすごいことになっている。
ちなみに渓谷沿いの道路にはあまり潤沢な駐車スペースはない。「これは」 と思った風景があってもなかなかクルマを止められないし、崖っぷちのクネクネ道を運転しながら写真を撮るというのも難しい。
その点では自分で運転する必要のない "観光バスに乗る" というのは隠れた選択肢で、かえって車窓からゆったりと紅葉を眺めることができたりする。
ではマイカー派には希望の光はないのか…というと、そうでもない。塩原渓谷道路(R400)は明治時代の開通から今日(こんにち)まで、自然地形に沿ったクネクネした隘路から、橋梁や崖の切り通し化などを駆使した比較的見通しの良い道路に改修されてきた歴史がある。そのときに残された古い道路の一部(Rがきつかった部分)がちょっとした路肩スペースとして残されており、公式の駐車場ではないのだがクルマを停めることができるのである。
こういう路肩部分は地図をみてもなかなか載っていないので、予備知識がないと場所を見つくろうことは難しい。地元民には土地勘があるので 「あそこに停めればちょっと歩いて○○に到達できる」 式にうまく利用していきたいところだ。
そんなわけで、そういうわずかな路肩を利用して紅葉+愛車を撮ってみる。・・・といっても、すぐ横にはクルマの列が絶え間なくノロノロと走っているので、クルマ全体がフレームに入るような撮影位置まで下がることはできない。 …まあ、これは致し方なし。
悔しいのでドアップでも撮ってやろう(何)
■ 大網園地
やがて定番スポットの大網園地がみえてくる。ここも道路改修で三日月湖のように残った旧道部分で、130mほどのまとまった長さがあるので園地となった。温泉街を目指す都会人の方々はここをスルーしていってしまうけれど、ちょっと休憩しながら楓をみるには穴場的なところだと思う。
※園地と言ってもレジャーランドのような売店や遊具がある訳ではない。田舎の園地は単に駐車場とベンチがあるという程度のスペースであることが多い。
ベンチの上には落ち葉がいい感じに散っていた。定番の絵葉書写真もいいけれど、こういうモチーフも悪くない。
紅葉の染まり方はちょうどピークであろうか。逆光で撮ると鮮やかさもひとしおだな。
余談になるけれども紅葉をみるなら渓谷の谷間や切れ込みの地形を狙うとよい。台風の直撃があった年などは、モロに風をうける尾根筋の木々はボロボロに痛んでしまうけど、渓谷では地形に守られて葉が痛みにくい。傷一つない素肌美人な紅葉は、渓谷地形でこそ見られる。
周辺には白樺もぼちぼちあるので対比させてみた。紅白の取り合わせと言うのもなかなか面白い気がする。
実は楓と白樺は生育環境が似ており、山岳部ではこういう風景がよく見られる。平地の公園、寺院などでは楓と白樺の混植というのはあまりないので、普段都市部にいる人がたまに山にくると新鮮な感覚を覚えると思う。
さてふりかえると紅葉ではなく黄葉の木々。黄色く染まるのはブナやコナラの仲間(大雑把に言ってドングリの木)だ。
クルマの列には波状性があるのか、休憩している間に混雑の波がいくぶん去ってくれたらしい。このタイミングで、行けるところまで行ってしまおう。
<つづく>