2006.06.29 熊本:空路だけ(おい) + 羽田航空神社




今回はエントリ1本書くほどの内容ではないのですが、まあ徒然なるままに(^^;) 仕事で熊本まで行ってまいりました。偉い人と一緒なので本当に往復だけですw

■往路(羽田→熊本)




さてあまり面白い話題ではないかもしれないけれど、この節では飛行機から見た窓際写真などを並べてみたい。

まずは出発地、羽田空港内の売店からである。空港も世の中の流れにはそれなりに敏感であるらしく、いつのまにか伝統的なお土産より 「萌えグッズ」 が目立つような展示になっていた。ネコも杓子もメイドで萌え~……ということらしいが、本当に売れているのだろうか。……というか、首都圏の玄関口がこれでいいのか(笑)




そんなわけで離陸である。ちなみにこの日はめちゃめちゃ蒸し暑い日だった。日差しはあるのだけれど遠景は霞んでよくみえない。まだ朝のうちだというのに積乱雲がもくもくと湧き上がって、すっかり夏模様という感じになっていた。




雲&霞みで視界は良好とは言いがたいが、それでも南アルプス付近では雲が切れ、その山容を見渡すことが出来た。まだ幾分、雪が残っており良い面構えの山々である。正面の山は、おそらく赤石岳だろうか。 こういう俯瞰構図でみる山というのもなかなかに良いな。




一山越えて飯田付近ではふたたび薄いモヤがかかって視界がきかなくなってきた。せっかく前方窓際の席をとったのに、惜しい。 ちなみに上の写真で奥に見える残雪の山は、駒ケ岳であるらしい。




ふたたび視界が効くようになったのは大分県の別府湾にかかった頃。遠景は霞んで航空写真としてはあまりサマになっていないが、まあそこはそれ。




やがて阿蘇山が見えてきた。おお、噴煙が出ているのがみえるな。




着陸前の待機状態で熊本上空をぐるぐる回っていると、熊本城の全容がみえた。こうして俯瞰(ふかん)してみると、いろいろな施設で埋め尽くされているな。




ここまで派手に敷地内に近代建築を並べてしまうと、天守閣が泣いているように思えてくる。西南戦争で焼け落ちて再建した天守とはいえ、もうすこし考えて整備できないものかな。




・・・といいつつ熊本空港に到着。これはロビーからみた滑走路方面。先週尋ねた埼玉飛行場跡のコンクリート床部分も、現役時代はこんな感じだったのかな…などと思って見たり。




■復路




…で、仕事中は写真をとりまくるわけにもいかないのでいきなり帰路である(笑)

それにしても、地方の土産物は最近はすっかり 「はろうきてい」 に席巻されて、今では伝統的素朴系のお土産が駆逐されつつある。特にキーホルダーなどはキャラ物に押されて非常に分が悪い。これって一種の文化破壊だよなぁ・・・




時刻的に夕日の情景が撮れるかな…と思ったのだが、雲具合と座席のアングル的に無理そうだったので、これは諦め。うーん。




さてそれでも帰路について話題を引っ張るのは、これを報告したいからである。羽田空港で見つけたトイレである。

  ・・・

というのは嘘で(^^;)、正確にはトイレではなく(それにしても失礼な位置関係だな)、その奥に鎮座する航空神社である。



 

■羽田航空神社




神社といっても、それっぽい社殿がドーンと建っているわけではない。廊下の突き当たりに六畳ほどの殺風景な部屋があり、そこが神社になっているのである。

 

鳥居も手水舎もなく、「羽田航空神社」 の額だけが掛かっている。しかしこれでも紛れもない神社なのである。近代テクノロジーの粋ともいえる航空業界で、こういう施設が存在しているというのが実に八百万(やおろず)の神の国、日本らしい。

間違えるといけないので念を押しておくがここは 「羽田空港神社」 ではなく 「羽田航空神社」 である。羽田空港の安全だけではなく、広く航空全般の安全を祈願する神社なのだ。




これが、航空神社の全景。空の安全を守ってもらうのだからもう少し予算を奮発しろよ…などとツッコミを入れたくもなるが、これでもれっきとした神の座である。




残念ながら祭神については 「航空界発展の礎となられた諸々の御霊」 としか書かれていない。財団法人日本航空協会の航空神社からの分祀で、建立は昭和38年。毎年5月20日にちゃんと例大祭も行なわれている。

ちなみに(財)日本航空協会は新橋にビルがあり、その屋上に航空神社が祭られている。どうやらビルの鎮守の神のようでもあるが、その詳細ははっきりとはわからない。それにしても、日本は本当に八百万の神の国なんだなぁ(^^;) ・・・と、ふと思ったそんな日でした。

<完>