2008.06.21 黒羽紫陽花まつり




黒羽の紫陽花まつりを見てまいりましたヽ(´ー`)ノ




黒羽紫陽花まつりは6/21~7/10の日程で黒羽城址周辺に植栽されている6000株の紫陽花をマターリと眺めるイベントである。梅雨の時期のお出かけポイントとしては貴重な存在といえる。




黒羽城は江戸幕府からは陣屋 (→城より1ランク下) の扱いを受けていたが、東西250m、南北1500mにわたる城郭は総面積37haほどもあり実は栃木県北では最大規模の山城である。明治維新以降は廃城となり、本丸周辺が城址公園として整備されている。地元では紫陽花の名所として知られている。




さて天気予報では雨のはずだったこの日、なぜかすっきりと晴れ上がって上空は夏空の様相だった。午前中は小用を済ませ、昼過ぎにゆったりと出かけてみた。




今回は黒羽市街地は通らずに、暮らしの館を経由して観光やな側から黒羽城にアプローチする。写真左側~奥側の丘陵部が黒羽城址である。わずか1万8000石の外様大名にしては巨大すぎる城だが、今回は紫陽花まつりがテーマなので歴史談義はまた別の機会に譲ることにしよう。




駐車場から城址公園に入ってみると…うーん、まだ見ごろというには少々早かったかw 職員氏曰く 「今年はちょっと開花が遅いですね。来週くらいが良い頃合でしょう」 とのこと。入梅早々、晴天が一週間も続いたりしたので花も少々季節感が狂ったということだろうか。




そんな訳で一面の紫陽花…という訳にはいかないけれど、咲いている花をアップで撮ってみよう。

背景をボカそうとわざわざ300mmで目いっぱい開放で撮ってみた。後からよく見るとすべからく前ピン気味のような気がするけれど、気にしない…ことにしよう。
 ※最短焦点ぎりぎりの距離で撮るとよくやる失敗w




こちらは日本古来の紫陽花。古い和歌に歌われているのはこの慎ましやかな花だ。城址公園内では物見櫓の付近に集中的に植えられている。




本丸跡に入ると、地元商店街有志の出店が並んでいた。雰囲気的には花より団子という気がしないでもない(笑)




那珂川といえば名物は鮎。シンプルな塩焼きが一番旨そう~ヽ(´ー`)ノ

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店先には風鈴も並んでいた。・・・そうか、もうそんな季節なんだなぁ。




紫陽花まつりらしく、鉢植えの販売コーナーもあった。紫陽花の色は土壌の酸性度によって決まってくるという。売店のおやじさん曰く、鉢の土に石灰を混ぜることで色を調整するのだそうだ。へえ~。




そんな理屈を聞いた後、自生株でひとつだけ青紫の紫陽花をみつけた。城址公園の紫陽花はほとんどが白~青色系なのでちょっと珍しく思い、撮ってみた次第。



そうこうしているうちに日が傾いてきた。
ここで一旦撤退し、近くの五峰の湯で時間を潰して再度やってきた頃(PM7:00~)にはすっかり日も暮れていた。




日が暮れてから再度やってきたのは、期間初日の今夜はエコキャンドルの夕べと銘打って多少のイベントがあるからである。すでに薄暗くなった本丸跡でキャンドル並べが始まっていた。ほとんどが地元の方のボランティアで、あまり費用をかけずに手作りでイベントを企画しているような印象だ。




式典での偉い人の話は長い+つまらないのでカット(笑) キャンドル並べと点灯作業が粛々と行われながら、舞台では尺八と三味線の演奏が行われていた。地元の老人会の方々のようだが、なかなかどうしてしっかりとした演奏である。



一通り点灯が一巡したようなのでキャンドル列を撮ってみる。周囲が暗いだけにキャンドルの光が映えるなぁ。




エコキャンドルというのは何がエコなのだろうと聞いてみると、廃油を固めて作った蝋燭なのだそうだ。詳しいつくりかたは聞かなかったけれど、最近は家庭用の廃油凝固剤などが普及しているので芯を垂らして凝固剤でえいや!式に作ることができるらしい。




個人的にはもうあと倍くらいのキャンドル数がほしいかな…と思ったのだけれど、それでも夜のイベントとしてはそれなりに雰囲気の楽しめるイベントだった。

工夫のしどころとしては、ライトアップしている空堀に並べたキャンドルが周囲が明るすぎて無駄になっている感があるので、これを全部本丸に集めると見栄えが数段増すような気がする。火を使ったイベント演出としては那須観光協会などに一日の長があるので参考にしたらどうかな…とも思ってみたり。…いや、これは余計なことかな(^^;)

紫陽花の見ごろとしては来週以降なので、頃合を見はからって再度来てみたいなぁ。。。


<完>