2012.12.16 那須ガーデンアウトレットでイルミネーションを見る
そろそろクリスマスなのでイルミネーションを眺めてきました~(´・ω・`)ノ
まあ年末だしイルミネーションでも見てくるか~…と思い立って、手近なスポットである那須ガーデンアウトレットに行ってみた。ここは東北自動車道の黒磯板室ICを降りるとそのまま正面玄関にご案内されてしまうという首都圏からの行楽客には非常に便利(?)な立地にある大型アウトレットモールである。
那須湯本、板室、塩原などの従来型観光スポットがいずれも山よりの立地であるのに対し、ここは那須野ヶ原のど真ん中で交通の便(特に遠地からの)が良い。JR那須塩原駅からも無料シャトル便が往復しているのでクルマの無い派にも行きやすい施設といえる。(…などと書くとまるでステルスマーケティングみたいだが、筆者は施設の回し者ではないことを予めお断りしておく ^^;)
■昔は狐狸の世界だった
実はここはもともと観光開発を念頭に置いていた場所ではなく、1980年代に工業団地として造成計画が持ち上がったところである。整地と基本的な区画割りが済んだところでバブル崩壊があり、長らく入居企業も決まらないまま15年あまりも放置され、2000年代に入ってからもしばらくは茫漠としたススキ野原のままで日が暮れれば狐狸の跋扈するようなところだった(上記写真は2002年撮影)。
現在は正面玄関となっている部分もかつてはススキ野原を縦貫する道路があるだけで、普段は人気(ひとけ)もなく、たまに小中学生がスケボーで遊ぶ程度だった。半径5km圏内に商店街もコンビニも無いような場所だったから、寂れるべくして寂れていたともいえる。
ここに目を付けたとある事業会社が東北自動車道路の新IC設置とセットでアウトレットモール化を企画したのは、人づてに聞いた話では2005年頃のことだったらしい。ICの設置はもともと工業団地計画の中に含まれていたのだが、進出企業がいないのでやはり10年以上もお蔵入りになっていたものだった。
詳細な内部事情については筆者は知るべくもないのであまりテキトーなことを書くのは控えるけれども、これがアウトレットモールの企画が持ち込まれたことであれよあれよと言う間にゴーサインに至った。狐狸の跋扈する野原もひとたび高速道路のICさえ出来てしまえば一躍超一等地である。工業団地化を目論んで計画されたインフラを、トンビが油揚げをさらっていくようにGETした事業会社の嗅覚とビジネスセンスには恐れ入るとしか言いようがない。(地図を見れば一目瞭然と思うが、このICはアウトレットモールに直結していて 「自動的にご案内」 状態なのだ。とにかく凄過ぎるw)
こうして那須ガーデンアウトレットは2008年夏にオープンした。今では幅250m、長さ400mの巨大なモール街とそれに準ずる広さの駐車場が森の中に整備され、一躍人気の観光スポットになっている。
■夕刻のアウトレット
さてそんなアウトレットモールにやってきたのは、もう日が暮れようとしている午後4時前であった。日曜の夕方といえば遠方から来る観光客はもうそろそろ撤収の時間帯の筈だが、この季節はイルミネーションが灯るので結構遅くまで人がいる。この日も駐車場はほぼ満杯であった。
今年はリニューアル工事でモールの西側と南側が拡張されており、店舗も増えている。世の中の景気が悪い割に人出は多く、観光地としてはまずまずといった状況といえる。
…それにしても、これだけ人がいるとほんの数年前までススキ野原だったとはとても思えないな(^^;)
イタリアの中世都市をモチーフにしたというモール街の入り口は、こんな感じである。一見するとどこのマクドナルドですか…という感じがしないでもないけれど(笑)、まあ遊び心のある建物というのは見ていて楽しい。
こちらは新しく増築された南側の区画である。クルマが停まっているのは出張店舗が何台か入っているもので、いずれもそれなりに繁盛しているらしい。
日没まで少し時間があるので、筆者も暇つぶしがてらに拡張区画を覗いてみた。どうやら車両販売のポテチ屋さんの評判が良いらしいので、筆者もチーズ掛けの厚揚げポテチなどを買ってみた。
…で、これがなかなかイケているのである。うーむ、最近のポテチはナカナカ侮れん(^^;)
■日没
・・・とかなんとか言っている間に、日没時刻(16:38)を過ぎ、あたりが薄暗くなってきた。
モール街にも、明かりが灯りはじめる。日本語の看板が極端に少ないのでまるで巨大な無国籍風映画のロケセットの中を歩いているみたいだ。
真面目な話、フィルムコミッションにでも登録しておけばここは十分映画の撮影に使えそうな気がする。公道ではないのでアクションシーンも結構イケるのではないだろうか。
さて肝心のイルミネーションは、モール街の品格を壊さない程度にイヤミの無い装飾具合に徹していた。
最も豪華なのが中央広場付近で、モール中心を流れる水路面に沿ってLEDが飾られている。全部で何万個くらいになるのだろう。ざっと見て少なくとも10万球以上はありそうに見える。
モールの奥に入ると、街路樹もなかなか良い雰囲気にデコレーションされていた。
こういう奥行きのあるところで手前に電球をもってきて望遠気味に撮ると、手前でピンボケになった電球がイイカンジで雰囲気を盛り上げてくれる。絞りの無い安っぽいコンデジや携帯カメラだとこういう効果はちょっと難しく、中級機以上の楽しみ方ともいえる。
…ただ手前に電球をもってくるアングルと言うのは遠目からみるとまるで物陰から盗撮(核爆)しているようにも見えるので、若いカップルの多い時間帯に多用すると警備員の中の人に注意されるかもしれない。ホドホドにしておかないと馬に蹴られて(中略)ので(中略)のである( ̄▽ ̄;)
こちらは池の鏡面効果。この日は風がなかったので本当に鏡のように映っていた。
ところで那須の観光スポット各所では、今年は 「ロイヤルブルーイルミネーション&キャンドルナイト」 と銘打って、星座にちなんだテーマのイルミネーションを実施している。那須ガーデンアウトレットはおおいぬ座のシリウスということになっているようだ。どのへんがシリウスなのかは筆者には高度過ぎて良く分からないのだが(^^;)、たぶん真剣に考えても意味はないので頭を空っぽにして素直に楽しむのが賢い選択だろう。
説明書によると夜間の電飾は年末年始だけではなく3月いっぱいまで実施しているらしい。…ということは、スキーのシーズンのうちはいつ来てもイルミネーションを眺められるということだな(´・ω・`)
さて画面には写っていないが、日が暮れると周辺はもう若いカップルだらけになった( ̄▽ ̄;)。いったいどこから湧いて出たんだよとツッコミのひとつも入れたくなるくらいなのだが(笑)、余計なことを言うと馬の大群に蹴り殺されそうなので(中略)
そのカップル軍団の記念撮影の背景によく使われているツリーに寄ってみた。多色点灯なので時間に応じて赤、緑、青…の色相をまわして点灯するのだが、見ているとどうやら青系統の時に 「色がいいねぇ」 などというつぶやきが聞こえてくるようである。信号灯の配色と一緒で、赤は注意/注目を促す心理効果が高く、逆に青は安心を想起させるらしい。これはちょっと面白い。
そんな訳でツリーの写真もいろいろと撮ろうと思ったのだが…綺麗な場所はことごとく雲霞のように湧き出したカップル勢に占領されて近づきがたい雰囲気となってきた(笑)。そんな訳で、このあたりが潮時かな…と判断して早めの撤収を決めた。
…幸せな人は、より幸せに。
そうでない人は、それなりに(笑)
…イルミネーションの光は、愛の充実具合によって何倍にも綺麗に見える。残念ながら機械であるカメラにはそのあたりを補正する機能はないので、絵として捉えることは出来ず、こればかりはどんな一流メーカーでもお手上げである( ̄▽ ̄;) …まあ、筆者も 「ごちそうさま、おなかいっぱいです」 以上のコメントを思いつかないのだが…w
■おまけ
撤退のついでにアウトレット内の飲食エリアに立ち寄り、ColdStone Icecream でアイスクリームなどを食ってみた。こちらは単独行動のナイスガイでも落ち着いて頂くことが出来、少なくとも突然馬に蹴り殺される心配はないので身の安全は保証されている(^^;)。大きなサイズで注文するとスタッフが全員で歌を歌いだすという能天気なパフォーマンス付きで、人によってはドン引きするかもしれないが気にしてはイケナイらしい。もちろん漢(おとこ)であれば最大最強サイズを注文してその場で一気食いするのがマナーであることは言うまでもない(ぉぃ)。
…ということで、腹も膨れたところで、えらく中途半端な気もするけれど今回はここまでとしたい♪
ごちそうさま ヽ(´ー`)ノ
<おしまい>