2006.02.25 奥日光で樹氷を見る (その2)







中禅寺湖畔の旅館街も樹氷の木々に囲まれていた。黒髪平の 「枝の先端だけちょこちょこ」 ではなく、上から下まで真っ白に凍っている。これは凄いな。




下から逆光で見上げるととても綺麗だ。




樹氷をアップにするとこんな状態になっている。風の吹きつける方向(風上側)に向かって氷の結晶が成長していくもので、一晩でこれだけ成長する。なぜ一晩だと分かるかと言えば、日が昇れば融けてしまうからだ。1日でリセットされてしまうので奥日光市街地付近では蔵王のように樹氷が巨大な塊に成長することはない。




触ってみると結構硬い。が、ちょっと力を入れればパキッ、と割れてしまう程度の強度だ。




これは細い枝先が氷の重さに耐え切れなくなって垂れ下がったところに、さらに氷が成長したもの。なんだか短冊みたいで面白い。




そんな氷の芸術を眺めながら、缶コーヒーを片手にゆったりとくつろぐ。気分は大人の休日だ。いいねぇ。




■戦場ヶ原~湯ノ湖




いったん鳥居まで戻って、そのままR123を西進する。昼近くなったせいか、このあたりでは樹氷はすっかり溶けてしまったようだ。 なんと儚(はかな)いものよ。




やがて戦場ヶ原に到着。積雪は期待したほどではなかった。もっと一面真っ白になったところを期待していたのだが、ちょっと時期が遅かったかな。




ここはクロスカントリーをやる人がちょくちょく入っているのだが、草の頭がちょこちょこ覗いていて、これだと今日は歩きにくそうだ。




戦場ヶ原を過ぎてさらに奥に進んでいくと湯ノ湖に達する。湯ノ湖の南側はほぼ全面凍結していた。奥のほうにわずかに湖面が覗いている程度だ。




北側に回り込んで水面を確認。この写真では判らないが鴨の群れがところどころに浮いている。

さて奥日光で関東側からアプローチできるのはこの湯ノ湖までである。冬季は金精峠は閉鎖されていて尾瀬側に抜けることはできない。とりあえず一番奥を極めたので、ここでリターンフェーズに入ることにした。

<つづく>