2006.04.22 沖縄旅行記(その1)
沖縄を歩いて参りました ヽ(´ー`)ノ
ふとTVの旅行番組をみていて 「たまには沖縄もいいよな」 と思いつき、行ってみることにした。特にこれといってテーマがあった訳ではない。ただ海のある景色を見てみたい……という、単純な動機によるものだ。
旅行に行くなら4月は最も適した時期といわれる。少なくとも旅行会社はそう言っている。沖縄の梅雨は5月上旬から始まるけれども、入梅前の3~4月頃は閏染(うりずん)と呼ばれ暑くもなく寒くもなく、気候が安定しているというのがその理由だ。
またGW直前/直後はツアー料金が年間で最も安い時期でもあり、日程の都合さえ許せば極めてリーズナブルな予算で訪れることができる。そんなこともあって、2泊3日でさらりと簡単リゾートをしてみようと思ったのだった。
今回のドライブMAPは↑このような予定でいる。ホテルは2泊とも恩納村の茶谷海岸に確保した。初日はホテルに入るだけで日が暮れてしまうので、実質的な行程は2日目、3日目になる。
その第一のルートはR58を北上して名護を経由して本部の沖縄記念公園を目指すもの、また第二はうるま市を経由して海中道路から伊計島を目指すルートである。今回は写真を撮る以外の予定は無い。テーマは「海」。天候が悪ければそれはそれで仕方が無い、と割り切るつもりでいる。
■1日目:沖縄への道
さて出発の朝、那須塩原駅から見る黒滝山から話を始めたい。この日は非常に空気が澄んでいた。山に出かければ素晴らしい写真が撮れそうだが、まあそれはそれとして羽田空港に向かう。
しかし天気が良いのは実は日本本土のみで、実は沖縄は4月中旬からずーーーーーーーっと天候不順が続いていたのである。
この週末も土日は雨で、月曜にかろうじて晴れ間がのぞくかも?という程度。5月も中ごろになってから 「今年は沖縄の入梅は4月中ごろで…」 と気象庁から発表があるのではないかと勘ぐってしまいたくなる状況だったのだ。
これだと4月は閏染(うりずん)で気候が安定している……などと言っていた奴は、嘘八百極悪非道罪あたりの容疑で閻魔大王様の裁きを受けてもらわないといけない気がする。
移動の途中、飛行機からは素晴らしい雲海が見えた。つまりこの下は曇りか雨かである。 ……嗚呼 _| ̄|○
沖縄が近づいてきて高度が下がると雲の下の沖永良部島が見えてきた。
なんという素晴らしい曇天。
そしてさらに素敵な那覇上空。
さっぱり視界が効いていない。あははははは・・・ _| ̄|○
まあとりあえず那覇空港に到着。 空は曇天だけれど空港内は亜熱帯の雰囲気で、しばし気を和らげる。 ちなみに筆者が沖縄を訪れるのは今回で4回目で、空港の風景も見慣れたものになりつつある。
レンタカー屋でクルマを借り、さっそくR58を北上開始。
今回の愛車はニッサン マーチである。 なぜマーチかといえばそれしか空いていなかったからなのだが(笑)、チョイスとしては悪くない。 離島は狭い道も多いので大型車を借りてもあまりメリットはないのだ。
■ 恩納村の夕暮れ
茶谷のホテルに到着。せっかくオーシャンビューの部屋を取ったのに、天候が素敵過ぎてエメラルド色の海がくすんでいるな……ははは( ̄▽ ̄;)
しかしまあ、天の采配を嘆いてもそれで事態が変わるわけではない。ひとまず気分を切り替えて海岸に下りてみることにしよう。
そんな訳で浜辺から東シナ海を臨む。晴れ間がないので彩度はいまひとつだが、やはり本土の海とは色の基調がちがう。
波打ち際には、砕けて砂になる途上の珊瑚のかけらが無数に打ち上げられていた。
拾って打ち付けてみると、チン、チン…という硬い音がする。質感としては、石ではなく瀬戸物かガラスに近い雰囲気だな。
おもわず 「おっとっと海岸」 と名づけてしまいそうな光景(笑)
これは浜の所々に集積されている珊瑚のカケラだ。 ホテル前の海水浴場という性格上、客が踏んで怪我をしない配慮をしているらしい。 自然の海岸ではこれが波間に揉まれて、波の音に混じってシャラシャラ……と珊瑚の音が聞こえる。以前訪れた奄美大島ではそんな海岸が多かった。
…が、ここでは管理が行き届きすぎて珊瑚の音はしない。 まあ、これはこれで致し方なし(笑)
そうこうしているうちに、少し雲が切れてきた。
遠くをみると、・・・おお、なんと雲間から夕日が差し始めている!
日没までのほんの数分間だったが、あきらめていた 「水平線に沈む夕日」 を撮影することができた。適度に空が霞んでいるおかげで日輪が正しく丸く撮影できたのもラッキーだった。カメラのオート露出に任せていると晴天の夕日は白トビしやすいのだが、こういう空気状態だとうまくいくことが多いのである。
・・・ともかく、明日の天気にはすこしだけ希望をつないでおこう。
暗くなったのでホテルに戻ると、「琉球舞踊とエイサーの夕べ」 と題するイベントが行われていた。ビジネスホテルではチェックインしたらもう寝るだけだが、リゾートホテルはこいう特典があるのがいい。しばし息抜きのひととき。
・・・が、舞踊を愉しんでいる間に雨が降り出してしまった。おいおい、夕日のおかげで少しは希望をもったのに・・・明日は大丈夫なのか?
■ 1日目の終わり
さて雨を眺めていてもつまらないので部屋に入ってTV表をみてみた。8CHあるうちの4CHがNHK・・・(うーむ)。それはともかく、CH4 米軍極東放送というのが激しく気になる。見てみようか。
おわっ! ・・・さすが軍事放送局、なかなかイカしてる。
さすがに米軍向けだけあって全部英語である。日本人に配慮した字幕なんてない。
面白いのでそのまましばらく、ぼーっと眺めてみた。流れている番組は米国本土のドラマやバラエティのようだ。CMの時間帯には民間CMは流れておらず、軍人向けの広報がひたすら流れていた。CMがない=民間スポンサーはいないということで、100%米軍出資の公的サービスであるらしい。
・・・それにしても、視聴者が海兵隊1万7000人(家族を入れても数万人?)しかいないのにTV局をひとつ作ってしまうあたり、アメリカのカネの使い方は豪快というか、贅沢だよなぁ、うーむ。
<つづく>