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2006.05.03 TEPCO塩原ランド~那須野ヶ原公園(その1)
家族サービスをしろという天の声が響いたので、遠出はしないで楽しめるところ…ということでR400界隈を流して参りました。とりあえずTEPCO塩原ランドかなぁ、という選択ですヽ(´ー`)ノ
5月に入り、平地の桜も終わりが近づいてきた。これは自宅庭先のヤマザクラである。もうピークは過ぎ、半ば散ってしまっている。
そんな休日、子供を連れてゆるゆると自宅を出てみた。今日は手近にR400界隈を軽く流してみよう。
■TEPCO塩原ランドへ
今回は目標その1をTEPCO電気館にしたので駅前道路を北上(というか北西に進む)し、高林から関谷に抜けることにする。それにしても、すっかり世間は桜から新緑の季節に切り替わりつつあるな。
TEPCO塩原ランドは東京電力が運営する展示館で、主に八汐ダム+蛇尾川ダムの揚水発電に関する広報を行っている。場所は塩原温泉郷に向かうR400が関谷の集落を抜けて、塩原渓谷に入る直前にある。
これが、TEPCO塩原ランドである。
入り口にはお約束のように1/1でんこちゃんが微笑んでいる。ある種の属性のお兄さんたちにはたまらないシチュエーションかもしれないが、設定上彼女は人妻なので下手に愛をささやくと面倒なことになることを覚悟しよう(ぉぃ)。
それはともかく、硬派な電力会社の施設らしく、入り口には鬼怒川発電所で実際に使われていた発電機が展示されていた。日立製作所製で、製作年は1927(昭和2)年とある。
驚くべきことにこれは1997年まで70年間も現役で使われていた。こういう事例をみると戦前の Made in Japan もなかなか捨てたものではなさそうだ。「ソ○ータイマー」 などと揶揄される一部の某メーカーよ、これを作った技術者の爪の垢でも煎じて飲め。
中に入るとこんな感じになっていた。ゆったりとしたスぺ^-スに、日本における発電事情、発電所の仕組みなどがわかりやすく展示してある。 簡単そうに見えて結構専門的な内容を含んでいて、学校教育の一環として遠足や社会見学で訪れても十分に目的に叶うレベルのように思える。
こちらは揚水発電の仕組みについてビデオと模型で説明するコーナーである。予算の都合なのか、実写のドラマパートでは本来なら特撮が必要な場面でいきなりアニメになったりするのだが……まあそのへんはご愛嬌というところだろうか。
ところで揚水発電というのは、標高の異なる2つのダムを隣接して建設し、昼間は上部ダムから下部ダムに水を流して発電機を回し、夜間は発電機に他所からもってきた電気を流して逆回転させて水を上部ダムに戻すタイプの発電所である。
夜間の安価な電力(原子力発電所等)を揚水に充てることで効率的な発電を行い、昼夜の電力供給のバランスをとっている。揚水発電では那須塩原市内の深山ダム(こちらは東京電力ではなく電源開発(株)の管轄だが)も同じ方式だ。
八汐-蛇尾川ダムの発電施設は景観を保全するために地下に建設されている。この写真は建設中の地下空間である。まるで地球防衛軍(?)の秘密基地といった感があるけれども、残念ながら巨大ロボットが発進してきたりはしない。ここに収まっているのは巨大な発電機になる。
ついでながら、でんこちゃんにはファン向けにグッズもいろいろ出ていた。 地球に危機が訪れた時、これが100倍ほどにスケールアップして秘密基地から発進……したりはしないんだろうな、きっと(笑)
一通りの見学を終えた後、R400を大田原方面に下ることにした。塩原方面に向かうと渋滞でハマることは目に見えているので、敢えて反対方向に向かうのである。道路沿いにはヤマツツジが咲き始めている。満開までにはもう数日かかりそうだが、ドライブするには良い季節になりつつあるようだ。
<つづく>