2006.08.01 風車のある風景
~秋田県仁賀保高原/山形県酒田市~(その3)



 

■湯の浜




さて翌朝である。昨日までの曇天+雨が嘘のようにどこかにいってしまい、スーパー晴天となった。せめて昨日のうちに晴れてくれればよかったのに・・・(^^;)

ところでここは庄内平野の南端、湯の浜温泉である。海水浴がしたい(かつ、宿は砂浜の目の前でなければイヤ)、という天の声のリクエストに応えて海岸から50mの至近に立地する旅館を押さえたのであった。おかげで仁賀保から60km以上も南下する必要があったのだが、まあ結果良ければすべて良しと思うことにしよう。

そんな訳で、さあ天の声ども、せっかく要求仕様を満たしてやったのだから、思い残すこのがないようにさっさと泳げ。




ところで夜になってから知ったのだが、東北地方の梅雨明け宣言はこの日に出た。明けてしまえばご覧の通り、空はクリアーでベタ凪の穏やかな海である。

太平洋に面した関東の海だと、荒波が押し寄せてドドーン、ザブーン、という感じになってしまうが、夏の日本海は穏やかなことが多い。この海相は船の航行には都合がよく、蒸気船が普及する以前は日本の海運は日本海航路の方が船の往来が盛んだった。それがこんな風景として見えるとは。




見れば海水も割と綺麗で透明度が高い。




海水浴場のすぐ隣で、水上バイクを下ろしている人がいた。ここは波打ち際までクルマを乗り入れることができるらしい。 やはり波は穏やかで、ザブーン感がないのでここまでクルマで寄れるのだろう。




■酒田の風車群




海水浴のイベントフラグを立てた後は、水族館でアザラシショーを見学。そして出資者特権を行使して20kmほど北上することにした。風車リベンジのために仁賀保まで行くのは大変だが、酒田にも風車はあるのでそこを見ておこうという趣旨である。

女子供的にはいろいろ思惑はあるかも知れないが、あくまでも今回の旅の目的は風車を見ることである。晴天になった以上は 「青空に白亜の風車」 の絵は残しておきたい。




そして到達したのは酒田市街地の南側、最上川河口に広がる砂丘である。海に向かって3機の風車がゆっくりと回っていた。発電インフラといえばそう簡単に部外者が入り込むことは出来ないのが通例だが、ここはクルマで自由に乗り入れが出来る(砂地なので四駆でないと厳しいが)。

市街地近くでもあり正直なところあまり期待していなかったが、現物を見るとこれはなかなか素晴らしい。余計なものが何も無い、風車と空と海の組み合わせが見通せる稀有な立地である。風がないのでやはり風車はさっぱり発電の役に立っているように見えないが(笑)、ここでは屋外オブジェの巨大版と割り切って眺めることにしよう。




浜から見渡す日本海。ん~青いヽ(´ー`)ノ




風車の根元に寄ってみた。当然、扉は施錠してあって中には入れないが、落書きやイタズラの跡も無く、綺麗な外観である。柵なんかでぐるぐる覆われてしまうと美観を損ねるので、これは評価したい。




ちょうど昼近くで太陽が真上に近いので、CCDの健康にはよくないけれどこんなアングルで撮ってみた。うーん・・・微妙に飽和したか?




仁賀保では雨に祟られたりもしたけれど、機数は少ないものの酒田でこれだけの晴天に恵まれたということは目標達成度としては限りなく100%近い結果と言っていいだろう。

とりあえず、初志は貫徹。よかったよかった。




さて仁賀保/酒田編はこれでおしまいなのだけれど、実はこの後松島編があったりする。報告は後日別途になりますがw

ところで↑は山形自動車道を仙台方面に向かいながら撮った月山リベンジ編。なんと8月になってもまだ残雪が残っていたりする。もしかしてこのまま根雪になってしまうのかしらん・・・・

<ひとまず完>