2006.09.03 桧枝岐村へ(その1)
秋の風情を先取りしてみようかと思い立ち、桧枝岐村まで行って参りました。
桧枝岐村(ひのえまたむら)の名を聞いてピンと来る人はよほどのネイチャー志向である……などというとご当地の関係者からは 「そんなに僻地じゃねーよ!」 などと叱られるかもしれない(笑)。一般には ”尾瀬” と言ったほうが通りが良いと思う。
東京方面から尾瀬にアクセスするには上越新幹線+関越道という強力な交通網がある群馬県側のほうがポピュラーとなっている。……が、筆者は那須塩原在住なので立地的には福島県側からアプローチするほうが手っ取り早い。そんな訳で今回は塩原温泉郷を抜けて南会津を行くことにしたのであった。
■桧枝岐村への道
しかし思い立ったのが午後だったというのが少々つらい(笑) 尾瀬ヶ原、尾瀬沼をみるのは微妙だろうな・・・と思いつつ、那須塩原駅前道路を西行する。9月に入ったといっても日差しは強く、まだまだ暑い。
朝晩は多少涼しくはなってきたが、日が出ている間はあたり一面セミの声である。
塩原温泉街を抜けて要害公園付近。積乱雲がもくもくと沸き立っている。
ここは鎌倉時代の1156年頃、塩原八郎家忠が城を築いた岩山で、城はその難攻不落の立地から要害城と呼ばれた。上に上れば遺溝などをみることができるはずだが、今回は暇がない。ここは先を急ごう。
箒川沿いにはもうススキの穂が出揃っていた。さすがに山間部は、秋が早いな…
■日光市域を抜けていく
尾頭トンネルを抜けて日光市側に抜けた。ここは旧・藤原町の領域で、筆者はいまだにここを日光と呼ぶのは微妙に抵抗感がある。平成の大合併で誕生した超広域自治体の版図に慣れるまでには、地元でもしばらく時間がかかりそうだ。
…それはそうと、道沿いにコスモスが群れている一角を見つけた。黒磯の那珂川河畔公園と違ってこちらはもう満開になっていた。それだけ山間部で冷涼な気候なのだろう。
やはりコスモスというのは ”群” となってこそ映える花だなぁ・・・
■福島県域に入る
そのままR121を北上して福島県側に入り、すぐに左折してR352を今度は南下していく。あたり一面はススキの穂だらけになった。
やがて舘岩村付近にくると蕎麦畑がみえてきた。ちょうど秋蕎麦の白い花が満開になっている。
蕎麦の畑に混ざってところどころに水田が混じる。既に稲穂は黄色くなっていた。関東側の感覚では3日前まで8月だったとはにわかに信じられないような季節感先取り具合?になっている。
……と、一軒の蕎麦屋をみつけた。会津地方に独特の曲がり家を移築した店舗のようだ。腹も減ったのでちょっと寄ってみよう。
<つづく>