2006.10.29 日塩もみじライン(その3)
■白滝
さて峠を越えて日光市側の下りフェーズに入ってしばらく行くと、白滝の休憩所がある。ツーリングのバイクのおっさんが大量に溜まっていたが、あまり美しくないのでそれはカット(笑) 標高が下がってくるとまた紅葉の木々は復活して、周囲には色づいたカエデが多かった。
これが白滝である。これだけみると大したことのない滝のように見えるが、実は休憩所は滝の中段ほどにあって、この下まで段々を経ながら水は落下し続けている。落差は全体で80mほどもある。
滝の休憩所から北側をみると、塩原の山々の重なりが一望できる。
人里から離れたところなのでこのあたりは広葉樹の原生林がほぼそのまま残っている。人の手が入った山はたいてい経済価値のある針葉樹(建築材に向いた直線的な材木になる)が植林され、ツギハギ模様になってしまう。
それがここでは原初の姿のまま色づいている。これはとても貴重なものだ。 しばし珈琲休憩をしながら眺めてみよう。
その先、富士見台駐車場まで進んでみたが、雲が多くなってきたのと紅葉の染まり方がイマイチな感があって引き返すことにした。旧藤原町側は寒冷で、秋の訪れも早い。やはり旬なのは塩原側のように思えるのである。
■鶏頂開拓
さてそうは言っても、真っ直ぐ引き返したのではつまらないので、多少寄り道をしてみることにした。エーデルワイススキー場付近から西側に分岐して、地図上では 「鶏頂開拓」 と書いてある付近に入ってみた。
ここは戦後外地からの引き揚げ者が開拓に入ったところで、高原野菜の栽培などが行なわれている。スキー場から見下ろすとブナやカラマツの原生林の中にいきなりポツンと農地があるので、初めて見る人はきっと 「あれは何だろう」 と思うことだろう。
実際に入ってみると、カラマツ林のなかにいきなり農地が開け、なんだか別世界のような雰囲気が漂う。商業施設の類はなにもなく、ゆるやかな丘陵地に露地とハウスの畑が連続している。水田はまったくない。
開拓地から東を見ると、釈迦ヶ岳とハンターマウンテンスキー場が見える。
開拓地の奥は、鬼怒川高原ゴルフ場になって終わっている。さすがにゴルフ客でもないのにコースに踏み込むのは躊躇してしまうので、ひとまず駐車場から眺められるところだけ眺めるのに留めたい。
そんな訳で、今日の花鳥風月はここまで~ヽ(´ー`)ノ
【完】
■おまけ
帰りがけ、箒川の写真を何枚か撮ったので追加してみる♪ やっぱり渓谷美だねぇ
これで水の透明度があれば申し分ないのだけれど(^^;)
こういう景色を見ていると、山水画のひとつも書いてみたい気分になってくるねぇ。
<完>