2007.05.26 御神火祭(その2)




■九尾太鼓、奉納




ごごごご~と燃え上がる大松明。以前はこれが3基並んだときもあったのだけれど、ここ数年はずっと1基仕様のままだ。それでも熱がくわーっとやってくるのがわかる。




ここでいよいよ白面金毛九尾太鼓の奉納である。九尾の面を被った氏子(温泉旅館の方々らしい)達による勇壮な演奏だ。九尾にちなんで?太鼓も九基。それいけどんどこどーん!




この演奏の良いところは、ここぞというところで大見得をきってポーズを決めてくれるところである。この写真だとちょっと松明と太鼓位置とカメラ位置の軸がずれてしまった感があるけれど、場所は移動できないのでこの位置から撮りきるしかない。ともかく演奏を楽しもう。




どんどんどどん、どんどこどーん♪




中盤から、銅拍子が入ってチャキン、チャキーンと激しく動き回る。これを追いかけるのは結構大変だ(笑) 撮影モードはスポーツモードにして焦点追従を甘めに設定しておかないと、AFが迷ってシャッターそのものが切れない。こういう場面ではカメラの性能の善し悪しがモロに出てしまう。




やがて松明は燃え崩れ、火の粉が舞い上がる。これが風にのって結構頭上に…(笑)




演奏はいよいよ盛り上がり・・・




ドォォ~~~~ンっ!!!!
・・・・で終わった。
いや~、お見事♪ ヽ(´ー`)ノ




祭りそのものはこれでおしまい。「これにて終了~」 ・・・のアナウンスを聞いて、観光客はぞろぞろと引き揚げていく。随分あっさりしていると思われるかもしれないが、基本はどんど焼きの変形版(注:筆者的な解釈です)なのでこんなものといえばこんなものなのである。温泉神社にはテキヤはいないので売店や屋台もなし。何度見ても、とてもシンプルなお祭りだな。



この祭りの日から、那須は 「つつじウィーク」 と称する観光推進週間がはじまる。各地で小イベントがあり、入梅までのしばらくの間は爽やかな季節となる。山遊びをするには絶好の時期といえるだろう。

【完】




■おまけ




さて祭りが終わってスタスタと去っていく人には火の神は微笑まない(笑) 実は九尾の皆さんは終了宣言の後もしばらくおまけの太鼓演奏を続けてくれるのである。松明行列の参加者などの記念撮影にも応じてくれる。




この段階では場所制限もなく自由に動けるので、九尾様に近づいて炎をバックにカッコいいアングルで写真を撮らせていただくこともできる。↑はちょっとヒゲが目にかかってピンも甘いのだけれど、まあ客席からロングではちょっと撮れない構図だ。




やっぱり近くに寄って撮れるというのはいいねぇ・・・ヽ(´ー`)ノ




よく見ると狐の面はひとつひとつ表情が異なり、個性豊かだ。一般的なお稲荷様系のキツネ顔ではなく、妖狐らしい恐ろしげな面構えなのがここの特徴なのだが、暗闇で炎に照らされるとそれが実によいのである。




こういう非日常的な絵の撮れる機会というのはそうそう得られるものではない。九尾の狐+火祭りという組み合わせはこれからもチェックしていきたいと思う。

<おしまい>