2015.05.05 那須野ヶ原の新緑を眺める(その1)




那須野ヶ原の新緑を眺めてみました (´・ω・`)ノ



なんだかんだと言っているうちに4月が過ぎ去ってしまった。桜のいい季節に天候に恵まれなかったことから始まって筆者の身辺は浮世の雑事に追われてばかり(爆) …で、これではイカンだろうと心機一転、新緑くらいはちゃんと眺めてみようと思い立ってみた。

…とはいえこの時期はどこに行っても混雑MAXなので、いつものごとくメジャースポットはなるべく避けつつ、ゆったり、まったりとしたコースで行ってみることにした。いまだ早春の面持ちを残す山の端から平野部にかけて、ゆるゆると眺めてみよう。



 

■ 始まりは、深山ダムから




さていつもなら那須塩原駅から始まるのが定番のレポートだが、今回はコース最北端の深山ダムから行ってみたい。ここから見える大倉山は、この季節の那須地方では最も遅い残雪をみることのできるスポットである。




実はこれと同じ山を、3/28の茶臼岳のレポートで紹介している。見ている方角は違うけれども、38日前に茶臼岳山頂から見た大倉山は、雪で真っ白に埋もれていた。それがひと月少々でここまで雪解けが進み、そこから流れ出す水はダム湖を経由して下流側の沃野を潤している。写真でみるだけだと 「ふーん」 で終わってしまうかもしれないけれど、実物を見るとその感慨は大きい。




ダム湖の周辺はちょうど新緑が立ち上がりつつあるところで、萌木色が明るく瑞々(みずみず)しかった。今年の春は桜のフライング開花が顕著だったこともあって新緑の立ち上がりも早い気がするけれど、那須野ヶ原~那須高原はゆるやかな傾斜地でどこかにはちゃんと見どころがある。この日、最も明るい最初期の新緑は、この深山ダムの付近にあった。




新緑の登りつつあるすぐ上側には、まだ幾分かの冬の装いがのこっている。関東平野のような起伏の少ない低地に住んでいるとなかなか実感できないけれども、山国では季節は "目で見える帯" となって等高線状に進んでいく。もし遠方(それも首都圏)からここに来る方があったなら、ぜひともこの目に見える季節の変化を愉しんで頂ければと思う。




さてダムの管理事務所の庭先をみると、まだ桜が咲いていた。




正確な樹種はよくわからないが、八重咲きの山桜…かな。




少し遅めの花見となったけれども、筆者にとってはこれはちょっとばかり嬉しいプレゼントである。




それではいよいよ、ゆるゆると山を降りてゆくとしよう ヽ(´ー`)ノ




■ 矢沢




さて深山ダムから一本道を進んでいくと、最初に交差する川が矢沢である。那珂川の支流のひとつで、最奥の湧水部まであと8kmという源流部にあたる。あまりに山奥過ぎて漁協によるヤマメの放流もされておらず、ここで釣れるのはほぼ天然ものだ。…といっても、今回はべつに釣りをしようというわけではない。



ここはとにかく緑が鮮やかなところので、水のある新緑風景という切り口で眺めてみようと思ったのである。




人工的な植林を受けている里山ではパッチワークのような人工的な模様が浮き上がってしまうけれど、この付近は伐採の対象にならない "水源の森" であるため、自然な木々の混在具合が点描のように山肌を埋めている。




こういう緑と水の風景はいいねぇ・・ヽ(´ー`)ノ




調子に乗って水中の様子も撮ってみたりしたのだが、あまり遊びすぎると方向性が明後日のほうに行ってしまうので、水遊びはホドホドにして先を急ぐこととしよう。


<つづく>