2014.06.28 沖縄:久米島でシュノーケリングに挑戦(その3)
■ 上陸
そんな訳で、砂地に乗り上げたらさっそく上陸である。この日は満潮が07:57、船が浜に着いたのが08:50で、ほぼ満潮に近い状態での上陸となった。この時間帯だとはての浜は殆んどが白砂の状態になっている。
おお、コレだよコレ…ヽ(´ー`)ノ
天候はいい具合に青空が澄み渡って、視界は良好、風もほとんどない。
ちなみにこのツアーの上陸点は、この付近(↑)である。白砂の浜が360度いちばん綺麗に見渡せるところで、遊泳できるのは浜の北側(写真奥側)に限られるが、4時間あまりの滞在で遊ぶにはまあ十分なところだろう。
休憩所は、こんな感じの 「とりあえず最低限の日よけ位はなりますぜ」 的なバラック小屋未満のものが2棟あり、水と麦茶は無料で飲むことが出来る。海に入っていても発汗はするので、熱中症にならないようマメに水分補給はするようにとの注意があった。
…それにしても、このうえもなく素晴らしい景観である。なによりも、シンプルで美しい。筆者は海なし県の山国育ちなので、海の景観には採点が甘くなりがちなのだが(^^;)、この景観を見るためなら多少の出費をする価値はあると思う。
リーフの中だけあって、波は静かでほとんど音らしい音はしない。静かにサーーっと寄せてきては引いていく。よくみるとすぐ足元でチョロチョロと魚が泳いでいた。
上陸するだけでオプションを何もつけていないツアー客は、このまま帰還の時刻まで自由行動になる。筆者はシュノーケルツアーに申し込んでいるので、自分の番号のパラソル&チェアに余計な荷物は置いて、インストラクター氏の地獄の特訓(…な訳がない ^^;)を受けることによう。
※ところで 「あれ? 砂の色がなんだか違う?」 と思う方がいるかもしれないが、これは太陽の低い時間帯に逆光気味で撮っているため砂浜が暗めに写ったっものだ。カメラと太陽の向き(さらにはフィルターワーク)によって砂浜と空、雲の明るさのバランスは変わってしまう。広告に乗っているような写真映えに近づけたい場合は、太陽をカメラの斜め後ろに置くようにするとよい。
さてシュノーケリングスクールは小一時間くらいの枠をとってあるが、まあ実質は30分くらいである。軽く点呼をとって10名くらいのグループに分かれ、レッスンをうける。
ちなみに筆者はフィンは水に入ってから装着するというのを初めて知った(ぉぃ ^^;) 実のところ 「こんなのを履いてペタペタ砂浜を歩くのって大変じゃないのか?」 …と、思っていたのだが、どうやらペンギンウォークのような真似はしなくてもよいらしい(笑)
スクールの内容は、基本的な用具の使い方と、水中での姿勢の保持、呼吸法、休憩(水中での)方法などの実技指導となる。
といって難しいことは特にない。ライフジャケットのお蔭でどんな運動音痴の人でもまず沈むということは無いし(笑)、フィンを履くことでバタ足程度でもすいすいと進むことが出来る。だいたいシュノーケルで水中を眺めているときの格好は、呼吸していることを除けば水死体が水に浮いているのと変わらず、人間にとっては一番ラクな姿勢なのだ(…なんちゅー説明だ!)。
スクールは、大人だけのグループではさっさと終わるのだが、小さな子供のいるグループは念入りに行われているようだった。筆者のグループはさっさと終わってしまったので、さっそく水中コンデジでいろいろ遊んでみよう。
■ それいけ、水中コンデジ♪
そんなわけで、いよいよ水中の様子を撮ってみよう。まずは水面上の景観から。
ここから一気に、ドボン…!
…おお、意外に綺麗に撮れるではないか♪ 白いサンゴ砂の上に、水面から注ぎ込む日の光がキラキラと落ちて美しい。透明度のあるきれいな海である。
余談になるけれども人間の目は、マスク(ゴーグル)無しで水に潜った場合は焦点をうまく結ぶことができず、こういう絵を見ることが出来ない。陸上生物の目は空気の層を通して入射してくる光を捉えるようにできていて、ゆえにシュノーケリングやダイビングでは、眼球の直前に空気層を確保する目的でマスク(ゴーグル)を着用するのである。
ためしに水中から空を見上げてみると…あらら、何もみえない。
カメラをどんどん水面に近づけていって、ほんの数センチといったところでようやく空の景色が見えるようになった。カメラの角度に応じて見えたり見えなかったりもする。
…ということは、よく魚釣りの理論で云われる 「魚から姿を見られないように、釣り人は姿勢に注意しましょう」 というのは、あまりアテにならないガセネタという理解で良いのだろうか?
調子に乗って、少し水深のあるところに行ってみた。おお、魚が結構いるな。…しかし、いまいち絵がパっとしない。青被りが強烈で、色彩が失われてしまっているからだ。
これを無理矢理レベル補正でコントラストを得ようとすると、モノ凄く不自然(↑)な絵になってしまう。水の層が画面の奥にむかって果てしなく厚くなっているので、補正でどこかを救おうとすると他の部分にしわ寄せがきてしまうし、そもそも魚までの距離が遠すぎて青以外の色情報がほとんど消失してしまっている。
この青被りを防ぐ方法はいくつかある。代表的なものは 以下のようなものだ。
① 物理的に被写体に近づいて間に入る水の層を薄くする
② 強力なフラッシュを焚いて赤色のレベルを保つ
プロの人はISO感度の高い(+レンズの明るい)カメラに、外部フラッシュを延長アームで2個付けしてカニ道楽みたいなセットをつくって撮影することが多い(2個付けするのはフラッシュによる影を相殺するため)。さらに広角レンズで思い切り寄って撮影している。
コンデジでお手軽に実行できるのは、このうち広角で思い切り寄るという撮り方だろう。ズームはなるべく使わないでワイド端寄りに徹し、自分から被写体に寄っていく。広角気味で撮ると画面に取り込める風景が広いことに加えて、被写界深度が深く(=ピンボケになりにくい)、さらに接写に強くなる。
…ということで、ものは試しでカメラから十数センチくらいの距離で珊瑚の欠片(かけら)などを撮ってみた。さすがにこのくらいの距離まで近づけば、水中であっても色かぶりはない。
なるほど、こういう撮り方をすればよいのだな。…問題は、魚が寄ってくるかというところなのだが(笑)
<つづく>